UQモバイルはau回線のみでドコモ回線はない理由

UQモバイルにドコモ回線が入ることがないのは、auとドコモがライバル関係にあるからです。

UQモバイルはMVNOでありながら、ソフトバンクの低価格ブランド「ワイモバイルブランド」同様、大手キャリアであるKDDIのサブブランドに近い存在となっています。

UQモバイルは元々KDDIの子会社が2015年に開始したサービスですが、この時点ではKDDIも、auユーザー流出の恐れがあることから低価格ユーザー層の開拓には消極的で、UQモバイルのサービス内容もMVNOとしては平凡なものであったことから、存在感を示すことができませんでした。

しかし、その後急速に低価格市場が拡大し、NTTドコモの回線を用いたMVNOや、ワイモバイルにauの顧客が奪われるようになってきたことから、KDDIも方針を大きく転換しました。

子会社をUQコミュニケーションズと合併することで、UQモバイルを軸に低価格ユーザーの獲得に力を入れるようになり、iPhone 5sの販売や量販店でのauスタッフとの販売協力など、KDDIがテコ入れを図ることで急速に契約が伸びてきたのです。

こうした背景から親会社であるauが、ドコモやソフトバンク系格安SIMへ顧客が流れていくのを危惧して子会社のUQモバイルのサービスに力を入れているのです。

auはUQモバイルを全面的にバックアップ

KDDIがテコ入れを図ったことで、UQモバイルは端末調達やプロモーション、販売面などで優位になったことから、他のMVNOより群を抜く存在となっています。

そのことを象徴しているのが「おしゃべりプラン」です。UQモバイルは、5分間の通話定額が可能な「おしゃべりプラン」を提供するとしていますが、このプランは通常の音声通話の仕組みを用いて5分間の通話定額を実現しています。

実は日本のMVNOは、契約上音声通話に関して自由なサービス設計をするのが難しいのです。それゆえIP電話やプレフィックスコールなど、特殊な仕組みを用いることで通話定額を実現していることから、定額通話を利用するとVoLTEによる高音質での通話ができないという弱点があります。

しかしUQモバイルはKDDIの協力もあってか、そうした特殊な仕組みを使うことなく通話定額を実現しており、VoLTEの高音質通話で定額通話ができます。

また、auのネットワークを用いたMVNOのSIM(mineoの「Aプラン」やIIJmioモバイルの「タイプA」など)では通常、iPhone のSIMフリー版iOS端末で利用すると、テザリングが利用できないという問題を抱えています。

しかしUQモバイルのSIMは、同じauのネットワークを用いてるにもかかわらず、iphone全機種でのテザリングが可能です。こうした点も、UQモバイルとそれ以外のMVNOとで、KDDI側の対応に差が見られるポイントとなっております。

UQモバイルで使えないドコモ回線の特徴

ドコモ回線で使用している電波の種類はW-CDMAです。スウェーデンのEricsson社、フィンランドのNokia社、NTTドコモなどが共同開発し、欧州地域、日本、韓国、台湾などで採用するIMT-2000の規格のひとつです。

日本ではNTTドコモのFOMAとソフトバンクモバイルのSoftBank 3Gが採用している。DS-CDMAや日欧方式とも呼ばれています。

W-CDMAは多くの国や地域で使用されている世界標準のものです。従いまして、広いエリアで受信する力が強く、多くのスマホ端末で利用できるメリットがあります。

UQモバイルが使っているau回線の特徴

au回線が使っている電波の種類はCDMA2000というもので、、第3世代携帯電話(3G)の端末・基地局間の無線通信方式の標準規格の一つで、au(KDDI/沖縄セルラー)のサービスで利用されていたものです。

このCDMA2000は使用している国が少ないです。受信する力はドコモと同様に強いですが、利用できるスマホ端末が少ない特徴があります。

また、回線使用料がドコモ回線より高い特徴があり、その為au系格安SIMは少ない現状にあります。格安スマホ業者は格安料金が最大の売りですので、借りる回線料が高ければお客様に安く提供することは難しいので、au回線を使う業者は少ないです。

更に、au回線では優遇されているUQモバイルの存在もあることが、他のMVNOの参入を躊躇させる要因となっております。

UQモバイルのau回線とドコモ回線の違いは?

ドコモ回線とau回線は両方とも電波の提供エリアは広く受信力も同等レベルです。

都市部や市街地などで大きな差はみられませんが、観光地や田舎などで利用する場合は3G回線も利用できるドコモ回線の方が受信力が強いです。

例えば、山間部でドコモを使っている人は電波が届き、auを使っている人は圏外になるケースも珍しくありません。電波が入りにくい田舎や山間部ではドコモ回線が優勢です。

通信速度に関しては、au回線を使っているMVNO業者が少ない為、圧倒的にau回線の方が速いです。ドコモ回線は利用する業者によって速度が大きく左右されます。

そういう意味で、ドコモ回線は速度の保証はないといって良いでしょう。