UQモバイルはau回線のみ

「UQ mobile」を展開するUQコミュニケーションズと、「BIGLOBEモバイル」を展開するビッグローブは、共にKDDI傘下のMVNOです。

同じKDDI傘下のBIGLOBEモバイルでは、ドコモ回線とau回線を選択できるようになっているのに対して、UQモバイルはau回線のみで、回線を選択することはできません。

「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」「データ高速プラン」「データ無制限プラン」など、どのプランを契約してもau回線を利用することになります。

UQモバイルはソフトバンク回線を新設する予定はない?

LINEモバイルでは、au回線、ドコモ回線、ソフトバンク回線と選択できるようになっています。UQモバイルはau回線1本です。

これは、UQモバイルがKDDIのサブブランドとしての立ち位置だからです。auはあくまでもau回線1本と同じ様に、KDDIのサブブランドのUQモバイルはauと同じようにau回線1本を貫く姿勢です。

KDDIはドコモ系MVNOやワイモバイルへの顧客流出に危機感を抱き、対抗策としてサブブランドのUQモバイルを強化しました。同じグループ内に留まってくれることで、再びauに戻ってくる可能性があるからです。

KDDIとしては、ドコモやソフトバンクに顧客が流失するくらいなら同じグループの子会社であるUQコミュニケーションズに流失した方がマシなのです。

KDDIよりも低価格なサービスを提供するUQモバイルにユーザーが流出することは、KDDIにとってデメリットであると捉えられがちですが、実は必ずしもそうではありません。

KDDIはUQモバイルに回線を貸し出す際、UQコミュニケーションズ株式会社側から毎月「接続料」が支払われるので、UQモバイルのユーザーが増えれば接続料収入が増え、メリットにもなります。

その点において、ドコモ系格安SIMやワイモバイルに顧客が流れるよりはビジネスとなるのです。

UQモバイルのau回線とソフトバンク回線の違いは?

ソフトバンクが提供している4G回線には「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」の2種類があります。

「SoftBank 4G LTE」はLTE回線を利用しており、ソフトバンク独自のものだけではなく、ソフトバンクグループのワイモバイルのLTE回線も利用可能となっています。

「SoftBank 4G」はソフトバンクグループのWireless City Planning 株式会社の提供するAXGP回線を利用して提供されています。

また、「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」の両方を利用できることを「Hybrid 4G LTE」としており、最新のiPhoneのほか複数のAndroidスマートフォンが対応しています。

「Hybrid 4G LTE」対応の機種であれば「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」のどちらか一方がエリア外だったとしても、片方がエリア内であれば4G回線による高速通信を維持できるというメリットがあります。

UQモバイルは「au 4G LTE」1本です。ソフトバンクのように、「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」2つの回線がないので「au 4G LTE」が接続できないエリアでは圏外となります。

2つの回線を利用できるソフトバンク回線のメリット

メリット1

ソフトバンクのhybrid 4g lteは2つの回線を利用できます。両者は異なるエリアに対応しているので、両方利用できることでより広範囲でデータ通信を行うことができるようになりました。

メリット2

hybrid 4g lteは2つの回線が利用できるエリアでデータ通信する場合、電波状況や混雑の具合により端末が自動的に回線を選択してくれます。そのため、いつでも快適にデータ通信が行えることも魅力の一つです。

メリット3

hybrid 4g lteでは対応できる基地局が増加しており、また細かく設置されています。その結果、パケ詰まりなどの混雑トラブルに巻き込まれる可能性が低く、スムーズにデータ通信をすることが可能です。

UQモバイルがサブブランドとしての立ち位置を確立するまでの歴史

大手キャリアKDDIの実質的なサブブランドのUQコミュニケーションズ株式会社はKDDIの傘下企業で、「WiMAX 2+」方式を用いた広帯域移動無線アクセスシステムのインフラを自社で敷設し、「UQ WiMAX」としてWi-Fiルーターを主体にサービスを提供している企業です。

UQコミュニケーションズ株式会社は2015年にKDDIの傘下企業と合併し、KDDI(au)のMVNOとして低価格の通信サービス「UQモバイル」にも力を入れるようになりました。

そしてこのUQモバイルが、2016年頃からテレビCMを連日放映して急速に知名度を高めるとともに、独自ショップ「UQスポット」の拡大を急速に進めたり、iPhoneの新品を正規に取り扱ったりするなど、ワイモバイルに匹敵する、他のMVNOには真似ができないサービスを提供して契約獲得を急拡大してきました。

KDDI傘下の「UQモバイル」も、他のMVNOには真似ができないワイモバイルに匹敵するサービスを提供していることから、サブブランドの1つとして扱われるようになりました。

ただしワイモバイルとは異なり、UQモバイルを展開しているのはあくまでKDDIのMVNOという立ち位置であることに変わりはありません。そうしたことから、同じくKDDIのMVNOとしてサービスを提供している他のMVNOからは、UQモバイルの通信速度などの優遇ぶりを批判する声も上がっています。

NTTドコモにサブブランドはない?

KDDIとソフトバンクの2社がサブブランドのUQモバイルやワイモバイルなどの傘下企業を活用し、低価格を求めるユーザーの開拓を積極化しています。

しかし、最大手キャリアであるNTTドコモに関しては、自社もしくはグループ企業を活用し、低価格のサービスを提供はしておりません。

実際、NTTドコモ代表取締役社長も、「サブブランドは考えていない」と答えており、サブブランド展開を実施する考えがないことを明確にしています。

NTTグループとして見れば、現在NTTコミュニケーションズがNTTドコモのMVNOとなり、「OCNモバイル」としてサービスを提供してはいます。

だが電気通信事業法でNTTドコモに課せられている禁止行為規制の影響などもあってか、UQモバイルやYモバイルのように密接な連携をしているわけではなく、ドコモとOCNモバイルはあくまで個別のサービスとして展開しています。